ミッション・ステートメント
私たちはなぜパートナーシップを組み、何を目指すのか。それは、私たちが共有すべき価値観と社会的使命に根ざしています。本文は、その理念と行動指針を明文化したものです。複雑な社会において、時に私たちが立ち戻るべき「軸」であり、創業の精神たる信条であります。
- 私たちは、世界に「いい会社」を増やすことにより社会に貢献します。私たちの考える「いい会社」とは、その提供する製品やサービスが社会の人々の役に立ち、その高い付加価値が適正な収益力を実現して、長期的に成長を持続できる会社です。「いい会社」は取引先、顧客、地域社会など会社を取り巻くすべての人々と長期的な信頼関係を構築するとともに、先行投資や研究開発によって将来に亘って製品やサービスの絶え間ない進化をはかります。「いい会社」は、社会に安定した雇用機会を提供し、役職員に家族の生活の糧を与え、職業人としての能力や社会人としての人格を磨く場所となります。
- そのような範となる「いい会社」が増えることによって、会社やそこで働く人々が事業活動を通じて社会に貢献し、次世代が希望をもつことのできる社会の実現となる、と私たちは信じています。
- 私たちは、「いい会社」となる潜在力を引き出し顕在化させるべく支援するとともに、不足する経営資源を提供します。具体的には、経営陣と一緒に長期的な観点で、経営理念、市場環境、事業領域、バリューチェーン、戦略、オペレーションを見直し、事業精査をおこないます。投資実行後は、中長期の事業計画にコミットした運命共同体の株主として、短期的な業績の変動にとらわれることなく、経営陣の事業執行を支援するとともに、進捗をモニターし、信頼関係に基づいた適切なガバナンスを行います 。
- 私たちの生業はプライベート・エクイティ・ファンドの運営です。経営陣と合意した事業計画を達成するための最適な財務戦略を構築し、私たちが運営するファンドを通じてリスク・キャピタルを提供します。投資先企業が高い収益力を持続できるような「いい会社」になるよう支援するのみならず、ファンド運用者として卓越した投資リターンをスポンサーである投資家に還元する為に、適切なレバレッジ・スキームや、成長を持続できかつ、投資先企業の価値を正当に評価する投資出口を様々な側面から検討・追求して、「いい投資」として結実させます。
- 私たちのファンド運用者としての役割は、中長期の投資家に対して、卓越した代替投資の機会を提供することにあります。年金基金をはじめ、その背後にある社会の将来を支える富の増大を図る事がファンド運用者としての社会的な使命です。私たちは、受託者責任に則って行動しこの使命を果たします。
- 私たちは、このような活動を通じて資本主義における根源的な金融の役割であるプライベート・エクイティを産業界に根付かせ、社会の発展に寄与することを目標とします。
- 私たちのパートナーシップは、ミッションへの誇りやその実現への情熱とともに、強い信頼関係に基づいたものです。私たちは:
- 最大の財産が人であることを認識し、各人の成長のための投資を怠らず、各人の物心両面の幸福を目指します。
- 互いに率直に話し、互いに耳を傾けるコミュニケーションの労を惜しまず、愉快に働く職場をつくります。
- 国籍・性別・年齢などの違いを超えて、各人の多様な個性と能力を尊重するとともに、誠実さ、忍耐力、他者への配慮、謙虚さ、チームワークといった人間性を重視します。
- パートナーシップとして一体のチームであり、その活動を常に我が事と捉える当事者意識を持ちます。そのためにパートナーシップの運営状態についても透明性をもって情報を共有します。
- ステークホルダーへの責任や義務を全員で果たし、結果としてもたらされるパートナーシップとしての成功や失敗を共有します。
- ファンドの投資家や投資先企業など私たちのパートナーシップを取り巻くステークホルダーに仕える立場であることを忘れず、故に利益や功績をひけらかすことをしません。
- プライベート・エクイティの次世代を担う人材を育成するとともに、たとえ私たちの仲間がパートナーシップを離れるときが来たとしても、友好な関係を築きプライベート・エクイティの発展に協力し合える文化をつくります。